アイツが捨てたのは、紛れもなく僕だった。
二年前の中学二年生の時から、アイツは僕から離れていった。
そして、二ヶ月前、小さな町に僕を残した。
その時感じた怒りを僕は高校一年生になった今でも忘れていない。
天才なアイツは、この地を離れ、凡人な僕はくだらない日常を過ごしている。
男と間違えられるショートカットの黒髪を揺らして、僕の手を引いたアイツはもうこの場所には居ない。
高校一年生の今、何もない時間を過ごしている。
どこか味気無く、変化の無い日々を。
ただ二番煎じのくだらない日々を。
これは、最低でつまらない僕と彼女の物語だ。