ドバドバドバ。

 酒が入った瓶を父親の頭の上からぶっかけた。

 ドバドバドバ。

 父親は大好きな酒を全身に浴びながら、目を見開いて俺を見上げていた。

 だけど、徐々にその目が怒りの色に染まる。あれ、酒、いらねぇの。うるせぇお前に飲ませてやったのに。ほら、飲めよ。どうせ今夜も馬鹿みたいに飲むつもりだったんだろ。

 酒を被った父親が、俊敏な動作で立ち上がって俺に掴みかかった。うわ、酒臭い。そんな飲むから。浴びるように、いや、浴びながら、飲むから。くっさ。

 でも、お前にとっては幸せか。自分の体のどこを舐めても、酒の味、するもんな。はは、きっしょ。

 肉付いた右手が徐に振り上げられる。あ、殴るんだ。どうぞ。後で仕返し、するから。後で。その時が来るまでは、自分の息子を殴って勝手に熱くなってろ。