食べ終わるとケーキ作りを再開させる。
スポンジを取り出して横に半分にすると、今度シロップ作りだ。
 耐熱容器に砂糖と水を入れ、電子レンジで1分ほど加熱する。
 取り出すと砂糖を溶かし、冷めたらリキュールを加えて混ぜた。

 スポンジに断面にシロップをはけで、たっぷりと塗る。
 生地がしっとりなじんで、生クリームが塗りやすくなるらしい。
 そして私とキラ君は、断面をパレットナイフで塗る。
ヘタを取り半分にした苺もたっぷり乗せた。
 その上に生クリームを塗りもう断面を被せた。
全体に塗るのだが、これがなかなか難しい。

「おっとと……凸凹になっちゃった」

「下手だな。ちょっと代われ」

「わぁーキラ君。上手ぅ~」

 キラ君が代わりにやるのだが、綺麗に塗っていた。
意外と器用だ。回転台を回しながらクルクルと塗って行った。

 最後に残ったクリームを泡立てて9分立てにし、
絞り袋に詰めて、ケーキを縁取るように絞り出す。
 これもキラ君の方が上手だった。
半分に切った苺をお花の形に並べて削ったアーモンドスライスを下の部分にくっつけて完成だ!

「出来た~!!」

 凄い、ちゃんとクリスマスケーキになった!
ちょっと凸凹なのは、ご愛嬌。
 初めてのケーキ作りは、大変だったけど上手く出来て良かった。
 私とキラ君は、喜んでいるとルイは、ニコッと微笑んできた。

「2人共、見事な仕上がりでしたよ。
 次は、サンドイッチを作るので、こちらもその調子で頑張って下さいね」

「はーい」

 次は、ご馳走作りだ。
まだまだ準備をしないといけないから大変だ。
 ルイに耳を切ったパンと材料を用意してもらう。
野菜にお肉類にツナやタマゴなど色々ある。

「パンに好きな具材を入れて挟んで下さいね?
私は、その間に別のを作っていますので」

「はーい」