「あぁ、ワインを買ってきた。
ゲームか?何か気に入ったのがあったのか?」

「うん。あのね、キラ君が興味を……」

 そう言いながらキラ君を見てみると……あれ?
居ない。さっきまで隣に居たのに。
 キョロキョロしていると、すでに出口側に居た。

「早くしろ。次のところに行くんだろ?」

「あ、待ってよ~キラ君!?」

 いつの間に?
少し目の離した隙に行ってしまったようだ。
 興味があったのかと思ったのだが、違ったのかしら?
私は、困惑しながら追いかけた。
 それをシンは、黙って見ていた。

その後に雑貨売り場に行ったり、ソフトクリームを食べたりした。
 帰りに頼まれていた夕食の材料を買って帰宅する。
結局キラ君のクリスマスプレゼントのリサーチが出来なかったが……。

 そしてキラ君のプレゼントは、欲しい物が分からないままクリスマスの日を迎えた。
 とりあえず新しいノートと鉛筆を用意したが。
本当は、もう少し喜んでくれるやつを用意したかったなぁ……と思った。

 とりあえず準備をしよう。
まだ計画が終わった訳ではない。本番は、これからだ!
 まずケーキ作りの準備だ。

今回もルイのお手製ケーキなのだが今回は、ちょっと違う。
 私とキラ君も一緒に作るのに参加するからだ。

「では、まず手を洗い材料を測ります。
その後にふるいをするので、頑張って下さいね?」

「はーい」

ルイがサポートしてくれるから安心だ。
私とキラ君は、返事をすると手を洗った。
 お菓子作りって何だかワクワクするわね。