「だって……あ、そうだわ!
ならシンも一緒に寝よーよ。川の字になってさ」
名案だと思った。
それなら、ルイとシンと一緒に寝ることが出来るわ。
川の字なんて家族みたいで素敵だ。
しかしシンは、余計にはぁっ?と言ってきた。
「何で俺まで一緒に寝ることになるんだよ?」
「いいじゃない。ねぇねぇ、そうしよう?」
私は、シンのズボンを引っ張りながらそう言った。
何度もねだって一緒に寝てもらえることに……。
やった~川の字で寝れる!!
私は、大喜びする。
そして居間の隣にある広めの和室で布団を持ってきて敷いた。
左からシン、私、キラ君、ルイにした。
何だか旅館に泊まりに来たみたいで、ワクワクしてきた。
真ん中には、私用の小さな布団がある。
私は、はしゃぎながら転がる。
横を見るとキラ君が、ちょこんと座っていた。
「キラ君は、私の布団で一緒に寝よーね?」
そう言うとはぁっ?という表情をしてきた。
頬が赤く染まっていた。あれ?
するとプイッと横を向くとそのままハイハイしながらルイのところに行ってしまう。
えっ?ちょっと……キラ君!?
「キラ君。そんなに私と一緒に寝るの嫌なの!?」
ガーンとショックを受けてしまう。
枕カバーを交換していたルイは、枕を置くとひょいっとキラ君を抱き上げた。
その際にクスクスと笑っていた。
「嫌なのではなく、恥ずかしいみたいですね?」
「恥ずかしい……何で?」
私は、きょとんとする。
何で一緒に寝ることが恥ずかしいのかしら?
ルイは、キラ君を抱っこしままこちらに移動してきた。