「もう、どうしてそんな意地悪を言うのよ?
キラ君のケチ~」

「やー!!」

 何故か兄弟喧嘩になってしまう。
ギャーギャーと言い合いをしているとルイは、やれやれとした表情で間に入ってくる。

「ほらほら、2人共。
 分かりましたから喧嘩しないで下さい。
キラも……ね?」

「ぐぅ……」

 ルイに言われてキラ君は、頬を膨らませていた。
頬を膨らませるのは、可愛いけど意地悪だ!
 私もムスッと頬を膨らませた。
するとシンがキッチンに入ってきた。

「何だ?居間までうるせーぞ?」

「今日は、ルイと一緒に寝たいと言ったら、キラ君が嫌がったの」

「はぁ?カレンは、1人で寝れるんじゃなかったのかよ?」

「だって……」

 たまには、一緒に寝たいんだもん。
それに、そう思うようになったのは、シンのせいでもあるのに……。
 頬を膨らませているとシンは、フッと笑うと私の頭をポンポンと撫でるように叩いてきた。

「理由は知らないけど、1人で寝たくないなら俺が、添い寝してやろうか?」

「えっ~ルイがいい」

 私は、キッパリと答えた。
シンのことは、好きだけど……今日は、ルイと寝たい。
 その言葉にショックを受けるシンだった。

「そんなキッパリと否定するなよ!?」