そう考えると感情深い。
するとぐっーとお腹の音が鳴った。
あっと思った時は、もう遅い。
何だか恥ずかしくなってきた。
ルイは、クスクスと笑っていた。
「おやおや、どうやらお腹が空いたようですね?
ちょっとお待ちください。ミルクを作って参ります」
あ、どうもすみません……。
顔が火照るのが自分でも分かった。
ルイが立ち上がると庭の方から何かが飛んできた。
「お待ちくださいませ。そのお役目私達にお任せください」
飛んできたのは、小さな妖精3人組だった。
三つ子だろうか?赤、黄色、青の服を着ているが3人共同じ顔をしていた。
年齢は、中年ぐらいだろうか?
わぁー小さな妖精さんだわ。
こちらは、妖精らしいので感動してしまった。
「おや、ミー、スー、ユーではありませんか。
どうなされたんですか?」
ルイが尋ねると三つ子の妖精は、ルイの周りをクルクルと飛び回ると止まった。
「私達も赤子の面倒を仰せつかいましたわ。
ミルク作り、オムツの交換などは、私達にお任せ下さい」
はりきりながら声を揃えてそう言ってきた。
どうやらこの妖精達も私の面倒を頼まれたようだ。
ルイは、それを聞いてにっこりと微笑んでいた。
「そうですか?では、お願い出来ますか?」
「お任せ下さい!」
三つ子は、元気に言うとクルクルと周りながら
凄い速さで飛んで行ってしまった。
新幹線のような速さだった……。
あの人達は、誰?
私は、ルイにそう尋ねた。
するとルイは、こちらを見てクスッと笑った。