目が、破壊されている。潰されている。抉り出されたように飛び出している左右の眼球は、原形を留めていなかった。少し前に響いた、校舎を震わすような大きな悲鳴は、遺体となったこの女子生徒の声だったのかもしれない。

死んだ彼女の目の神経が、不格好で歪な形をしているそれの僅かな重さにすら耐えきれずに、そのままぷつんと千切れてしまいそうで。真っ二つになりかけている目玉が床に落ちて潰れてしまいそうだった。

その両目からは、いや、普通だったら目玉がぴったり嵌まっているはずの箇所からは、組織液のような、得体の知れない透明な液体と共に赤い血液が垂れていた。彼女の青白い顔を汚している。服も床も真っ赤だった。

思わず目を背けたくなるほど酷い惨劇。こんな残忍な殺し方をしたのは、ゲームの舞台となっているこの学校に潜む鬼の仕業だろう。彼女は鬼から逃げられなかった。見つかって、捕まって、殺された。これがこのサバイバルゲームのルールだった。勝てば賞金1億円。それに魅了され、興味本位で参加した人がほとんどじゃないだろうか。