その怒鳴り声と急に停まったため
後ろのチャイルドシードに乗っていた和季が泣き出してしまった。
私も課長に怒鳴られたのでビクッと震え上がった。
「もう一度やってみろ!」
「は、はい」
ビクビクしながらも真剣にやり直した。
だが、教習所でやれないものが早々簡単に出来る訳もなく曲がってしまった。
またバックしてしまうなどミスを連発してしまう。
自分でも驚くほどのミスの連発だ!
「……お前……本当に免許を取る気があるのか?」
「もちろん……です」
ビクビクしながらそう伝えた。
すると課長は、思いっきり窓ガラスを叩きつけ た。ひ、ひぃぃっ!!
「だったら、もっと真面目にやらんか!?
お前は、俺と和季を殺す気か。こんなやり方で免許を取れるか!!
俺が教官だったら、すぐにお前を切り捨てる。
そのつもりでやれ。分かったな!?」
「は、はい。す、すみませんでした……」
凄い勢いでガミガミと説教をされ
私は、恐怖と怒鳴り声に涙が溢れ出してしまった。
こんなに課長を怒らしたのは、会社のお茶以来だった。
ガタガタと身体が震え涙が止まらない。
課長が……鬼教官になっている。
本物の教官よりも怖かった。
和季も怖がりさらに泣きっぱなしだった。
私までボロボロと泣いているので課長は慌てだした。
「わ、悪い。泣かせるつもりはなかったんだが……」
「いいえ……自分が悪いので仕方が……ありません」
涙を拭きながら必死に伝えた。
するとギュッと私を抱き締めてくれた。
ギュッと私も抱き締め返した。
しばらく泣き止んだ後にまた再開することに
和季は、課長に抱っこされ半べそな状態だった。