「社長起きて下さい。寝るなら自宅に帰ってからにして下さい」
そう言いながら無理やり起こす。
すると社長は、ピクッ反応をしたがムニャムニャと寝ぼけていた。
「う~俺の夏希に対する愛は、永久に不滅だ~」
一体何の夢を見ているのですか!?
あなたは、某野球の監督ですか?
思わずそうツッコミそうになった。
「社長。寝ぼけないで下さい。ほら、起きてってば!!」
強引に揺すり起こした。
何とか目を覚ました様子だがぼんやりとしてて眠そうな顔をしていた。
まぁ、無理もないか。普段は、多忙で疲れているのだろう。
それなのに私の家によく来れたものね。
「夏希……今、何時?」
「えっ?えっと…今22時ですね」
「ふ~ん。22時か…ならそろそろお風呂に入って寝るか。
夏希。風呂を沸かしてくれ」
「はい?社長……まさかまた泊まるつもりなんですか!?」
「当たり前だろ。何のためにお泊まりセットまで持って来たと思うんだ!」
いやいや。お泊まりセットってあなたは、女子ですか!?
それにお泊まりセットを持っている時点で泊まる気満々ですか!!
私は、唖然としてしまう。
「毎回、毎回泊まられても困りますってば!!
そろそろ自宅に帰ったら、どうなんですか?」
いくらなんでも毎日のように来ると奥さんだって、怪しむわよ!?