「じゃあ、味噌汁と煮付けも」

 お皿とお椀を受け取る。
社長は、気に入ってくれたのか全て完食をしてくれた。
 これだけ綺麗に食べてくれると何だか嬉しくなる。

「ふぅ~ちょっと食べ過ぎてしまった」

「フフッ…見事な食べっぷりでしたね。
はい。お茶をどうぞ」

 私は、社長に湯のみを差し出した。
社長は、受け取ると一口飲んだ。
 私は、その間にキッチンに戻り食器を洗うことにした。

 飲み終わったら帰って頂こう……。
これ以上居られると何を仕出かすか分かったものじゃない。
 だが、そう思っていたのがバレたのか社長は、後ろから抱き付いてきた。

「ちょっと…社長!?
邪魔ですから離れて下さい。怒りますよ?」

「せっかく、君と2人きりになれたのに勿体ないじゃないか?
 俺が何もしないと思ったのか?
それより、君をデザートとして食べたい」

 何で私がデザートにならないといけないのよ!?
だから帰ってもらおうとしたのよ!
 私は、嫌がり無理やり逃げようとした。
だが、社長に抑えつけられて逃げ切れなかった。

くっ…逃げられない。
手をギュッと掴まれた状態でキスをされそうになる。

「ちょっ……社長……」

「大人しくしろ。夏希。俺の愛を素直に受け取れ」

 そう言いながら強引にキスをしてきた。
何でこうなってしまうのだろう。
 二度目となると不倫だと思われても仕方がないじゃないか……って嫌だから!!

 必死に抵抗するが女の力では、敵うはずもなく……。
結局。そのまま私は、社長に抱かれてしまう。
 目を覚ました時には、抱かれた状態のまま朝になっていた。