そう言ってそれぞれ出産祝いを持ってくれた。
花束や可愛いらしくダッピングしてあった。
 まぁ、可愛らしいぬいぐるみまであるわ。

「ありがとう~嬉しい。どうぞ。中に入って」

「お邪魔しま~す。おっと……」

「香奈子、あまりはしゃぐなよ?お腹の子に影響するから」

 田所様は、香奈子の心配をしていた。
実は、香奈子のお腹にも新しい生命が宿していた。
 田所様との間に授かった子だ。

「お腹、随分と大きくなったわねぇ~香奈子。
予定日は、来月だっけ?」

「そうそう。お腹の中で元気に蹴飛ばして来るからもう大変」

「そうなると香奈子の子と美優ちゃんは、同い年になるわよね?」

 香奈子が苦笑いしながら答えると
恵美が、香奈子の子と美優が同い年になることに気づいた。
実は、それが嬉しかった。

「そうなのよねぇ~女の子なら絶対に親友になるわよね!
男だったら、彼氏とか?」

「アハハッ……悪くないわね。それ」

 私も嬉しそうに笑った。この子達の将来の楽しみが出来た。
香奈子の出産も楽しみの1つになった。
 皆が集まりささやかなパーティーが行われる。
私と恵美は、料理を運んだ。

 リビングのソファーで男性達は、お酒を楽しんでいた。
社長がビールを飲みながら
「しかし、田所も父親になるとはなぁ~」と
からかうように田所様に言ってきた。