嫌だと泣いて嫌がっているとドアが開いた同時に誰かが入ってきた。
リビングに入って来たのは、社長だった。
「レオン。いい加減にしろ!!」
「へぇ~随分と早いご帰宅だね?秀一」
「お前。何しに来たんだ!?」
「何って……君に挨拶に来ただけだよ」
社長を見るなりレオンは、クスッと笑った。嘘おっしゃい!!
私は、心の中でそうツッコんだ。
すると社長は、ギロッとレオンを睨み付けた。
「そうには、見えないが……?とにかく夏希から離れろ」
「フフッ……睨まないでよ?せっかく久しぶりに会えたのに
まぁ、いいや……気分削がれちゃったし」
そう言うと私から離れ窓の方に向かって行った。
そしてこちらを向くとニヤリと笑う。勝ち誇った顔で。
「おい。まだ話は、終わっていないぞ!?」
「……またな、秀一。夏希」
そのまま出て行ってしまった。
社長は、慌ててい追いかけようとするがすでに去った後だった。
「……社長……」
怯えながらも社長と呼んだ。
すると私のところに来てギュッと抱き締めてくれた。
抱き締められて驚くが涙が余計に溢れてきた。
「怖がらして悪かったな。もう大丈夫だ!」