「せっかくの坂下君の通っている学校が文化祭があるから、わざわざ来てやったんだぜ?挨拶をしにさ」
そう言うと不良達は、さらに近くにある椅子や机などを足蹴りして倒してしまう。
ケーキやカップは、倒された衝撃で皿とか割れてしまった。
周りの生徒やお客は、悲鳴をあげてざわついたり逃げてしまった。なんて酷い……。
「お前ら。何するんだよ!?」
「何って……挨拶じゃないか」
そう言った瞬間。坂下君を殴り付けた。
坂下君は、ガッシャンと音と共に机に当たり、机ごと倒れてしまった。
周りの生徒達は、さらに悲鳴をあげた。さ、坂下君!?
私は、慌てて坂下君を庇うように前に立った。
そしてキッと不良達を睨み付けた。
こんな酷いことするなんて許せない!!
「ちょっと私の生徒に何するの!?ここは、学校よ?
用のない人は、出て行きなさい」
「バカ……何やってる……」
坂下君は、慌てるが不良達は、私を見るなりさらに、ニヤニヤしてきた。気持ち悪い……。
「えっ?先生なの?こんな若くて美人な人が……」
「いいじゃん。だったら俺らと遊ぼうぜ?
それなら見逃してやってもいいぜ」
はぁっー!?何を言っているのよ……この人達は。
すると強引に私の手を掴まえてきた。
そして引き寄せようとしてくる。
「キャアッ……やめて。やめなさいってば」
だがやめようとしない不良達。
他の不良は、さらに机を蹴飛ばして笑っていた。
何なのよ……コイツらは!!
怒りやクラスが荒らされたショックを受けてると坂下君は、何とか助けようとする。
だが、その時だった。誰かが掴んでいた不良目掛けてスプーンをぶつけてきた。えっ……?