「見つけたぞ、鬼龍院!!
お前のせいで……俺の会社は……」
「ぶち殺してやる。鬼龍院……」
どうやら目的は、鬼龍院さんらしい。
すると犯人の1人は、近くに居た女性を人質にとった。
手を出させないために……。
「どういうことだ?俺の命を狙いたいのなら直接狙えばいいだろう?
何故わざわざこんな真似を……」
「そんなので済むと思うな。
お前の不正を暴いてから殺してやる」
不正!?それよりも鬼龍院さんが俺になっている……。
「不正……?何のことだ?」
「嘘をつくな!!俺は、知っているんだぞ。
お前らが違法で薬物を手に入れていることを……。
そして、それを一般人に配り金儲けをしていることもだ!」
違法で薬物を……!?
それに一般人に配るなんて……そんな……。
鬼龍院さんの不正を知りショックを受ける。
そんなことはしないと思っていたのに……何で?
すると鬼龍院さんは、ギロッとその犯人達を睨み付けた。
そのオーラは、今までよりも暗くて怖い。
まるでヤクザの若頭としての圧倒的なオーラを漂わしていた。
犯人達は、ビクッと震え上がっていた。
「その情報を誰から手に入れた?」
「そんなの……教える必要はない」
「教えろ……さもないとお前達にも火の粉が飛ぶぞ?」
「はぁっ?何を言っている……」
するとその瞬間だった。
鬼龍院さんは、近くにあったグラスを持つとすぐに女性を人質にとっている犯人目掛けて投げた。
グラスは、凄い速さで犯人の目掛けて飛んだが、当たらなかった。