私は、驚いてしまったが承諾する。
そして店内に入ることにした。するとあちらこちらで猫が座っていたり転がっていたりしていた。
か、可愛い……。
私も猫好きなので実は、こういうお店に行けるのは嬉しかった。
お店の店員さんに案内されて私達は、奥の席に座った。
すると数匹の猫がこちらに来てくれた。人懐っこそうだ。
触ってみるとニャーと鳴きながらゴロゴロと喉を鳴らしていた。
うわぁ可愛い……スリスリしてきたわ。
「いらっしゃいませ。ご注文は、お決まりですか?」
店員さんに言われて私は、ホットミルクティー。
鬼龍院さんは、コーヒーを頼んだ。
その間にも猫は、テーブルの上に登ってきたり、お膝の上に乗ってきた。
私は、夢中で猫の身体を撫でていた。
可愛い……写メを撮りたい。
あ、鬼龍院さんと猫のツーショットも……。
私は、鬼龍院さんの方に向いた。
すると鬼龍院さんは、たくさんの猫に囲まれていた。
えっ……!?
お膝の上に2匹、肩や頭の上。そしてテーブルの上や足元にも……。
まるで猫のハーレムだった。す、凄い……猫にモテモテだ!!
「ちょっと……こら。頭の上は、ダメだって
もう……悪い子だな。お仕置きしちゃうぞ?」
鬼龍院さんは、頭の上の猫を取ると顔を近付けメッと言った。
すると猫は、ニャーと鳴くと鼻にちょんと触れる。
「アハハッ……可愛いなぁ……」
その猫に思わず頬ずりする鬼龍院さんだった。
しかも無邪気に笑いながら。その笑顔の破壊力は半端じゃない。
まさに天使そのものだった……。
て、天使がここに……居る!!
一体何人の人がそう思ったことだろうか?
キャッキャッとはしゃぐ鬼龍院さんは、まるで天使のお戯れだ。
胸がズキューンと拳銃で撃ち抜かれた気分だった。
と、尊い……。すると私は、ハッとして周りを見た。
私がこれなのだから周りは!?あ、やっぱり……。
店員さんから女性客だけではなく、男性客までもが、鬼龍院さんに釘付けになっていた。