ちょうどお昼になったところで、近くのお蕎麦屋さんへ。

出雲名物割子そば。
母さんや拓人さんと来た時にいつも行くお蕎麦屋さんで、1人お蕎麦を食べる。

なんだかさみしい。
母さんや拓人さんがいたらもっと楽しいのに。

「・・・・」
私は、カバンから携帯を取り出した。

1度深呼吸して、
私は母さんに電話をかけた。

プップッ プルルルル

『優?』
短いコールで、母さんがでた。

「お母さん・・・」
『今どこにいるの?』
「・・・」

『優!』

『優ちゃん?』
今度は拓人さん。

『とにかく、帰っておいで。ちゃんと話そう』
なんだか優しい声。

でも、

「・・・」
私は何も言えない。

『優ちゃん、今どこにいるの?』
本当に心配そうな拓人さんの声に思わず、

「出雲大社」
そう答えていた。

『優ちゃん。動かないで、、そこにいて』
そう言って拓人さんの電話は切れた。



20分後

ブゥッー ブゥッー 
見知らぬ番号からの着信。

「もしもし」
恐る恐る出てみる。

『優ちゃん?』
「はい。」

電話の主は拓人さんのお父さんだった。

「近くまで来てるけど、どこにいるの?」

私は店の名前を伝えて、拓人さんのお父さんと合流。
拓人さんの実家へ向かうこととなった。