男子たちの加恋ちゃんに対しての馴れ馴れしさが急加速した。


 加恋ちゃんは、ますます困っていた。


 すると男子たちの中の一人の男子が加恋ちゃんの肩に腕をまわした。


 肩に腕をまわされた加恋ちゃんは少し泣きそうな表情をしていた。


 その場面を見たとき、僕の心の中の糸が切れた。


 糸が切れた僕は席を立った。


 僕が急に席を立ったから、僕と一緒にいた友達が「どうしたの?」と訊いたけど、そんなことはお構いなしに僕は歩き出した。


 そして加恋ちゃんがいる男子たちのもとへ少しずつ近づいていった。


 そして僕は加恋ちゃんがいる男子たちのところに着いた。


 僕が来たことに気付いた男子たち。


「おっ、草野、お前も仲間に入りたいのか」


「…………」


 何が仲間だ……。


「草野?」


 何が仲間だ……‼


「僕の……だから……」


「え?」