「あ、待て。だから勝手に上がろうとするな!!」

あの男は、上がろうとする私を必死に止めようとする。
ちょっと……引っ張らないでよ!!
するといつの間にか押し倒されてしまっていた。

アイツが覆い被さる状態だ。
えっ……?これって……ちょっとヤバくない?
彼を見ると頬を赤くなっており押さえている手が
ガタガタと小刻みに震えていた。
興奮しているのだろうか……?

「……む、胸が……」

胸……?何を言っているのだろうか?と思ったら
よく見るとバスタオルが少し剥がれていた。
あらわになった胸が見える。キャアッ……!!
私は、必死に胸を隠そうとする。すると
あの男は、私の右手を掴むと地面に押さえつけてきた。
えっ……?

「胸……柔らかった…」

はい……?
するとあの男は、自分の右手で私の胸を鷲掴みにする。
ビクッと反応する。物珍しいのか
興奮し過ぎて理性を失ってしまったのかあの男は、
ゆっくりと何度も揉むように触れてきた。
えっ……ちょっと。触れるたびに反応してしまう。

「やだ……やめて……」

「お前の胸……柔らかいな」

聞いてない。完全に意識が胸に行ってしまっていた。
柔らかく揉むように触れると次に口に含みだした。
舐めるように含むため思わず変な声が出てしまった。
慌てて左手で口を押さえる。しかしあの男は、
気を良くしたのかやめない。

息が荒くなる。するとあの男は、私の顔を覗き込むと
そのままキスをしてきた。
あの男では考えられない行動だった。
理性が飛んでしまったのか……深いキスをしてきた。
私は、必死に理性を保とうとする。

ダメ……流されたら。
唇から離すと必死に逃げようと背中を向けた。
しかしあの男は、それを逃さない。
左手で私を押さえつけて右手は、変わらず胸を触れてきた。

自然とその行為は……進んでいく。
嫌だと言えば容赦なく口を塞いできた。
そして最後まで来ようとした時だった…。

「い、痛い……痛いからやめて……」

「大人しくしてしろ……」

「い、痛いって言ってるでしょーが!!」

我慢出来なくてまた大きな平手打ちが飛んだ。
そうなればムードも何もない。
私は、涙目になりながら慌てて逃げるようにように
浴室から出た。その後……どうなったかというと
二度目に拒否られたアイツは、また引き籠っていた。