自分にそう言い聞かしていた。
絶対に違う!!
だが、それを見ていたアミーナとエレンは、
何やらコソコソと話し込んでいた。
しかし、それが思わないトラブルを生んだ。
それは、入浴時間の時だった。
アミーナに言われてお風呂に入ることにした。
ガラッとドアを開けて入って行く。
すると湯気で見にくいが湯船の方に人影が……。
えっ?誰か居るの?
近くまで行くと唖然とする。
その人物は、あの男だったからだ。
「キャアッ!!な、何で……あんたが居るのよ!?」
私は、悲鳴と共に巻いていたバスタオルを
ギュッと握りしめた。
まさか、あの男がお風呂に入っているなんて驚きだった。
アミーナったら気づかずに呼んだの!?
「な、何で貴様が居るんだ!?
お、俺は……風呂の時間だとロンに言われて」
「はぁっ?私だって……」
しかし、その時にハッとした。
まさかアミーナやロン達が計ったの!?
私とこの男がお風呂で出会すように仕組んだの?
だとしたら、この不自然さに辻褄が合う。
じ、冗談じゃないわよ……この男と混浴だなんて。
「と、とにかく早く出て行って」
「はぁっ?何で貴様ごとにお、俺が
出て行かないとならないんだ!?
先に入っていたのは、俺だ。出て行くとしたら
お、お前だろ!!」
明らかに動揺している。
湯気で見にくいが目線を合わせないように
目線を逸らしていた。頬も赤い。
もしかして動揺して動けなくなっているとか?
だが今は、そんな事を言っている場合じゃない。
「いい……なら私が出て行くから」
私は、慌てて背中を向けて戻ろうとする。
するとあの男が私を呼び止めてきた。
「や、やっぱりいい。俺が出ていく!」
「えっ……?」
するとあの男は、湯船から出てきてしまう。
ちょっと上がって来ないでよ!?
下をタオルで巻いているとはいえ……裸だ。
嫌でも見えてしまうじゃない!!