- あらすじ
- 翔太はやきもきしていた。
となりに住む幼馴染のゆずきの行動に。惚れっぽいくせにすぐに振られるゆずきは、誰かと付き合う度に相手に合わせて趣味やファッションをころころ変えるので「カメレオン・ガール」とあだ名されていた。
振られるたびに「失恋ソング」を大音量で流されるのにも閉口していたし、何より幼馴染が妙なあだ名で呼ばれ、皆の注目になっていることも、翔太は気に入らなかった。
とある日曜の朝、ゆずきの部屋から爆音で流れる恒例の失恋ソング鬼リピ再生に業を煮やした翔太は、「もうカメレオンみたいな恋愛は辞めろ!」と提言する。
ゆずきの恋愛についてあれこれ説教するうちに、翔太は自分がいかに彼女のことを気になっていたかに気づく。
その気持ちに気づいたとたん、彼女の喜ぶことをしてあげたいと、自分が「カメレオン・ボーイ」の素質を持っていたことに、翔太はとまどいつつも二人の恋の行方に胸を躍らせた。