チーン。りんをひとつ鳴らして、父さん母さんの写真に手を合わせる。


寝る前、リビングの隣の和室で仏壇の前に正座し、今日一日にあったことを父さん母さんに報告するのが日課だ。

今日も、歯磨きを済ませてあとは寝るだけという態勢になってここに来た。


――父さん、母さん。逃避行に失敗して一日経ち、今日は央太の誕生日パーティーをやり直しました。

央太が、私がいないとパーティーをしたくないと言ったそうです。


あ。昨日は勢いでお父さんお母さんと呼べたけど、今日一発目はさすがに緊張しました。


パーティーがお開きになって央太が寝てから、お客様扱いをされているように感じていたこと、友達とあまりうまくいっていないこと、18になったら家を出ようとしていたこと、すべて包み隠さず打ち明けました。

ふたりはうんうんとしっかり聞いてくれて、話してくれてありがとう、これからはもっと意思疎通をしながら家族になっていこうねと言ってくれました。