その頃、ハンプトン子爵令嬢は……。
「魔法もだいぶコントロールできるようになってきたんじゃないか?」
「ええ!思うようにコントロールできるようになってきたわ!だけど、なんでホウキに乗れるようになることが、魔法をコントロールできるようになることと関係するの?」
「それはホウキに乗って空を飛ぶにはまずホウキを右に進ませたり、左に進ませたりコントロールをしないといけない。そして、早く進めたり、遅く進めたりコントロールをしないといけない。地上に降りたり、またホウキに乗って空を飛んだりもする。だから、ホウキを完璧に使いこなせたら、自然と魔法をコントロールできるようになってるんだよ。」
「そうなんだー!!だから、私は魔法を使いたい時に使えるようになって、魔力を強くしたり、弱くしたりできるようになったのね!!嬉しいーー!!やったーー!!」
「良かったじゃないか!!」
「ありがとう!!コーニエルさんのお陰だわ!!」
「いいや、ハンプトン子爵令嬢が努力したからだ。」
「努力……。そういえば、私は今まで努力というものをあまりしてこなかったわ。努力って結構良いものなのね!!私、少し成長した気がするわ!!」
「なんだかハンプトン子爵令嬢を見ていると、俺も頑張ろうと思えてくるよ!!」
「じゃあ、なにか挑戦してみれば?」
「そうだな……なにが良いだろうか?ああ!!そうだ!!不思議な石を創ろう!!」
「不思議な石を創る!?そんなことがコーニエルさんにできるの!?」
「まあ……できるかどうかは知らんが、やり方は知っている!自分の魔力を石に込めるんだ!!」
「それだけでいいの!?」
「それが大変なんだよ……。自分の魔力に合った石じゃないと割れてしまうんだ。」
「自分の魔力に合った石って、どうやって見分けるの?」
「一個ずつ魔力を込めていって、割れた石は自分の魔力に合わなかった石、割れなかった石は自分の魔力に合った石!!大体、一万個に一個は自分の魔力に合った石があるそうだ!!!」
「時間がかかりそうね……。
じゃあ、私はグラスターへ帰るわ!!私に修業を積んでくれてありがとう!!コーニエルさんも、不思議な石を創ることができると良いわね!!さようなら、お元気で!!」
「ああ、ありがとう!!ハンプトン子爵令嬢も元気でな!!気をつけて帰れよ!!あと、タナカさんとアベラード卿にもよろしく伝えておいてくれ!!」
「分かったわ!じゃあ、またね!!」