「ということで、やって来ましたー♪」
「「やって来ましたー♪じゃねーよ!」」
ハンプトン子爵令嬢が突然コーニエルのもとを訪ねてきて驚いた。
「自分で魔法をコントロールできるようになりたいのよぉー!コーニエルさん、教えてよ!!」
「……教えてよと言われてもなぁー。魔法をコントロールできるようになるには、そんな簡単じゃないぞ。ハンプトン子爵令嬢が修業に耐えれるかどうか……。」
「大丈夫よ!!覚悟は決めたから!!どんな修業にも耐えてみせるわ!!」
「……分かった!ハンプトン子爵令嬢には世話にもなったし、そこまで言うなら魔法をコントロールできるように修業を積んでやるよ。」
「ありがとう!!」




「じゃあ、まず始めにここにホウキがあるだろ。これに乗ってみて。」
「えっ!?」
「魔法をコントロールできるようになるには、ホウキに乗って空を飛ぶ修業がうってつけだ!」
「そ、そうなの!?」
「ああ。まず、ホウキに跨がる。そして、ホウキに心の中で『飛べ!!』と指示を出すんだ。やってみな。」
ハンプトン子爵令嬢は、コーニエルに言われた通りにホウキに恐る恐る跨がった。
ハンプトン子爵令嬢は、ホウキに指示を出す。
『飛べ!!』
「「きゃっ!?浮いた!?」」
ドスンッ!!
浮いたのもつかの間、すぐにハンプトン子爵令嬢はホウキに跨がったまま、落ちた。(※落ちても大丈夫なように周りは藁で敷いている。)
「大丈夫か?」
「だっ大丈夫よ!!もう一回やってみるわ!!」
こうして、ハンプトン子爵令嬢の修業は始まった。