「そ、そんな……。っていうことは、私の本当の父親はこの国王ってこと?」
ハンプトン子爵令嬢は目の前の国王を見た。
「そうだ。私が本当の父親だ。」
「じゃあ、私が魔法を使えたのはどうして?あなたは魔術師じゃないでしょ?」
「そうか、君は魔法を使えるのか!母親が魔術師だから使えるのかもな。」
「えっ!?じゃあ、私は人間と魔術師のハーフってこと!?」
「そういうことだな。しかし、私はただの人間ではない!この国の王だ!!それなのに、魔術師との間に子供ができてしまった!!そんなことを世間に知られては笑われてしまう!!」
「ちょっとそれどういうことよ!!」
「魔術師は人間と違うからだよ!!」
「なによー!!じゃあ、何であなたは魔術師とそういう関係になったのよー!!」
「そいつは魔術師ということを隠していたんだよ!!それに、この国に魔術師はコーニエルしか残っていないと思っていたしな!!」
「「王妃がいるのにそんなことをするあなたが悪いんじゃない!!……そんなことで私が陥れられたなんて!!許せないんだからーーーーーー!!!!!」」
ちゅどーんっっ!!!
国王は吹っ飛んだ!

王妃は驚いて口をあんぐりと開けた!

田中さんとアベラード卿とコーニエルは、前にも見たよなこの展開と思った。