「いやしかし、今のは魔法だぞ。」
「な、なんで私が使えるの?」
「し、知らない……。」


ドタドタドタ!!
「「おい!!中で、凄い音がしたけど大丈夫か!?」」
心配した近所の人達が駆けつけた。
「「あそこにフランクさんが倒れてるぞ!!」」
近所の人達がフランクに駆け寄る。

「「そこにいるお前達は、誰だ!?」」
「えっ!?お、俺達は……「私達は、こちらにいるハンプトン子爵令嬢の友達です。ハンプトン子爵令嬢がなんでも、以前お付き合いされていたフランクさんと話したいことがあるが一人では言いづらいので、私達にも一緒についてきてほしいとおっしゃいましてついてきたのですが、フランクさんとハンプトン子爵令嬢が話している最中に喧嘩になってああなってしまったんですよ。」
アベラード卿がまくし立てる。
「そうなのか?しかし、フランクさんが意識を失うほどの喧嘩をしたのか??」
「「ええ、それはもう凄まじかったです!私達が喧嘩を止めるまもなくああなってしまいました!ご覧ください、この物が散乱した有り様を!!いかに凄まじかったかわかっていただけるでしょう!?」」
「じゃあ、あのどっかーん!っていう音は??」
「あれはハンプトン子爵令嬢が喧嘩している最中にフランクさんに体当たりをして、どっかーん!となったんですよ。」
「「そんなことってあるか!?」」
「実際にあったから、ああやってフランクさんが伸びてるんですよ。」
「……。」
「おや?どうしたんですか?皆さん?」
「今、警察を呼んだ。」
「「ちょっ!?待って!話、聞いて!私達はなにも悪いことはしていない!!」」
「悪いことをするやつはみんなそうやって言うんだよ!!」
「「嘘だろぉーー!!( T∀T)」」
アベラード卿の叫びが響き渡った。