「しかも、なんでか分からないけど私と別れてから大金を手にいれたみたいで今は豪邸で暮らしてるのよ!」
「へぇー、どうやって大金を手にいれたのか気になるよなぁ……。」
「そんなのどうだっていいじゃないですか!!使用人が怪しくないことが分かっただけで良しとしましょう!!」
「ちょっと待ってください!アベラード卿、私も興味が湧いてきました。そんな大金、どこで手にいれたのか調べてみましょう!!」
田中さんの目がメラメラと燃えている。
「えーー!!?タナカさん、やめた方がいいよ!!余計なことに首を突っ込まない方がいいよ!!」
アベラード卿が慌てる。
「分かりました!じゃあ、私達だけで調べるのでアベラード卿は帰っていてください。」
「ちょっ、待っ!!分かった!!私も着いていくよ……。」
(タナカさんを置いて帰ったらメイドのカレンになんて言われるか……。殺されるかもしれん……。)
アベラード卿も、渋々着いていくことになった。