そして、ティムは宮廷で半年働くことになった。
お義父さんは、儀典官だったよなぁ。
儀典官って、なにかイベントがあったら段取りして会場のセッティングとかするやつだろ。
例えば、外国から来た偉い人とかにおもてなしとかするやつだろ。
うっわー。絶対、大変だろ。
思うんだが、これかなり大事な仕事だよな?
全然、簡単じゃない。
とりあえず、部署に行こう。
コンコン。
「失礼します。」
ガチャッ。
「今日からお義父さんの代理で働くことになりましたティムです。
半年間ですが、お世話になります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。」
ペコリ。
「ああ。上から話は聞いているよ。よろしくね。
先に言っておくけど、ティム君は前は王子だったと思うけど今は婿に行って違うし、儀典官のお義父さんの代理だとしても、ティム君はこの仕事についてなにも知らないから僕たちの方が先輩だからね。そこのところ、覚えておいてね。」
は?
何言っとんじゃ?こいつ?
「お言葉ですが、私は確かに婿に行ったので、王位継承権第一位は弟になりましたが、それでも王位継承権の剥奪は免れたので、私は王位継承権第二位なんですよ。
もしも、王位継承権第一位の弟に不測の事態が起きたら、私が王位につくことになるのですよ。
そこのところ、覚えておいてくださいね。」
バチバチバチバチ!!
ティムと儀典員の間にヒバナが散って見えた。
早くも、険悪なムードが漂う。
「「ちょっと待ったぁー!!!」」
突然、ドアが開いて思わぬ人物が飛び出して来て、両者の喧嘩を止めた。
その人物とは、王位継承権第一位の弟だった。
「兄さんが代理で儀典官の仕事をするって言うから心配で、ドアの前で様子をうかがってたら、何やってるんですか!あんたら!!
兄さんを挑発する儀典員さんも大人げないが、その挑発に乗る兄さんも大人げないですよ!
両者とも大人なんだから、もうちょっとしっかりしてくださいよ!!
王位継承権第一位の私が権力を使ったら、どんな処罰だってできるんですからね!!!」
「「………。」」
最初に口を開いたのはティムだった。
「すまなかった。つい、腹が立ってしまって…。」
「いえ、私もつい、からかいたくなってしまって…。許してくれないか。」
二人の争いはなんとか収まった。
「兄さんが心配なので、メイドをつけさせていただきます。」
「えっ!?」
「失礼します。」
ガチャッ。
すると、メイドが部屋に入ってきた。
「わたくし、メイドのカレンです。
これから、しばらくの間ですがよろしくお願いいたします。」
「カレン、兄さんがなにかやらかさないように、ちゃんと見張っててね。」
「はい。かしこまりました。」
「えっ!?ちょっ、待っ!?」
こうして、ティムには代理の儀典官をする間だけメイドのカレンがつくことになった。
お義父さんは、儀典官だったよなぁ。
儀典官って、なにかイベントがあったら段取りして会場のセッティングとかするやつだろ。
例えば、外国から来た偉い人とかにおもてなしとかするやつだろ。
うっわー。絶対、大変だろ。
思うんだが、これかなり大事な仕事だよな?
全然、簡単じゃない。
とりあえず、部署に行こう。
コンコン。
「失礼します。」
ガチャッ。
「今日からお義父さんの代理で働くことになりましたティムです。
半年間ですが、お世話になります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。」
ペコリ。
「ああ。上から話は聞いているよ。よろしくね。
先に言っておくけど、ティム君は前は王子だったと思うけど今は婿に行って違うし、儀典官のお義父さんの代理だとしても、ティム君はこの仕事についてなにも知らないから僕たちの方が先輩だからね。そこのところ、覚えておいてね。」
は?
何言っとんじゃ?こいつ?
「お言葉ですが、私は確かに婿に行ったので、王位継承権第一位は弟になりましたが、それでも王位継承権の剥奪は免れたので、私は王位継承権第二位なんですよ。
もしも、王位継承権第一位の弟に不測の事態が起きたら、私が王位につくことになるのですよ。
そこのところ、覚えておいてくださいね。」
バチバチバチバチ!!
ティムと儀典員の間にヒバナが散って見えた。
早くも、険悪なムードが漂う。
「「ちょっと待ったぁー!!!」」
突然、ドアが開いて思わぬ人物が飛び出して来て、両者の喧嘩を止めた。
その人物とは、王位継承権第一位の弟だった。
「兄さんが代理で儀典官の仕事をするって言うから心配で、ドアの前で様子をうかがってたら、何やってるんですか!あんたら!!
兄さんを挑発する儀典員さんも大人げないが、その挑発に乗る兄さんも大人げないですよ!
両者とも大人なんだから、もうちょっとしっかりしてくださいよ!!
王位継承権第一位の私が権力を使ったら、どんな処罰だってできるんですからね!!!」
「「………。」」
最初に口を開いたのはティムだった。
「すまなかった。つい、腹が立ってしまって…。」
「いえ、私もつい、からかいたくなってしまって…。許してくれないか。」
二人の争いはなんとか収まった。
「兄さんが心配なので、メイドをつけさせていただきます。」
「えっ!?」
「失礼します。」
ガチャッ。
すると、メイドが部屋に入ってきた。
「わたくし、メイドのカレンです。
これから、しばらくの間ですがよろしくお願いいたします。」
「カレン、兄さんがなにかやらかさないように、ちゃんと見張っててね。」
「はい。かしこまりました。」
「えっ!?ちょっ、待っ!?」
こうして、ティムには代理の儀典官をする間だけメイドのカレンがつくことになった。