「うーん……。履歴書を見ても、特に怪しそうな人はいませんでしたね。」

「履歴書だけじゃわからないんじゃないか?実際に使用人に会ってみた方がいいんじゃないか?」

「分かったわ。じゃあ、私の家に来て実際に使用人に会ってみるといいわ。」

そして、ハンプトン子爵令嬢の家に行くことになった。

そして、家の近くまで来てアベラード卿があることに気づいた。

「ちょっと待ってください!!ハンプトン子爵令嬢、失礼ですが、どう私たちを紹介するつもりですか?」

ハンプトン子爵令嬢がぽかーんと口を開けてから、こう言った。

「考えてなかったわ。」

アベラード卿が小さく溜め息をついた。









そして、色々考えた結果こうなった!!



田中さん……ハンプトン子爵令嬢が昔、よく遊んでいた友達。



アベラード卿……最近、ハンプトン子爵令嬢と付き合いだした。



「って、なんで私がハンプトン子爵令嬢と付き合ってる設定なんだ!?」

「まぁまぁ。落ち着いてください。」

田中さんがなだめる。

「私の考えを聞いてください。

ハンプトン子爵令嬢が町を歩いているとバッタリと私と再会する。久しぶりに会えたのでハンプトン子爵令嬢の家で積もる話をしようという運びになる。

そして、家へ向かう道中にアベラード卿と会う。アベラード卿は、デートに誘おうとハンプトン子爵令嬢の家へ向かっているところだった。だったら、ハンプトン子爵令嬢の家で3人で話をしようとなる。

どうですか?良い考えですよね??」

「色々ツッコミたいところはあるが、ツッコむと話が進まなくなるのでガマンする(-""-;)」



こうして、アベラード卿が妥協しハンプトン子爵令嬢の家へ行くことになった。













「あのー、俺は?」

一人ぽつんと、コーニエルが呟いた。