「なんだって!?ハンプトン子爵令嬢が隣国のスブルストの魔術師に操られていたのかもしれないだって!?」

カレンは、容態が良くなってきた国王に事情を説明した。

「しかし、スブルストの魔術師が操ったと言う確証がないからなぁ……………………ん!?ひらめいたぞ!!私の国にも、もしかしたら隠れ魔術師がいるかもしれないから、募集してみようではないか!そして、その魔術師にハンプトン子爵令嬢がスブルストの魔術師に操られていたかどうか調べてもらうんだよ!!同じ魔術師なら、それくらい分かるだろう!」

「えっ!?( ゜д゜)ポカーン」

カレンは、大丈夫かしら?この国王と思ったが口には出せなかった。









そして、翌日。

早速、いたるところにこんな看板が立った。

《急募》魔術師、求む!

何か不思議な能力を使える方はいませんか?

なにかピン!ときた方は宮廷の人事部までご連絡下さい。



その看板を見た国民たちの反応はというと

「なんだ?なんだ?魔術師、募集だって!ふざけてんのか?この国には魔術師なんていないだろ!」

「そうよ!そうよ!」

「だけど、最後の方をよく見て!

月給は50万ベリーだって!!私達が4カ月間働いてやっと50万ベリーよね?」

「あっ!なんか俺、魔法使えるような気がしてきた!」

「まだ注意書きが下の方に書いてたわ。嘘を吐いたものは切腹だって!」

「あっ!なんか俺、魔法が使えるような気がしたけど、やっぱり凡人だからそんなん使えないわ!さーて、今日もコツコツ仕事に励もうかなー!」

「……。(¬_¬)ジトー」



しかし、一人だけは反応が違った。

(私、日本からこの世界にどうしてだか来てしまったけど、もしかしたら魔術師なら日本に帰る方法を知っているかも知れないわ。

日本に帰る魔法を使えるかもしれないし!)