今、ギャレットとカレンは町を歩いている。

「そんなにしていただかなくても良かったですのに。」

「いやいや。急だったからあの時は、ちょうどあった試作品のプリンしかプレゼントできなかったから、改めてちゃんとした物をプレゼントしたいと思ったんですよ。

だけど、カレンさんの好きな物が分からなかったから、直接カレンさんに何が良いか選んでもらった方が早いかなと思って。」

「ありがとうございます。凄く嬉しいです。なんだか、まるでデートしているみたいですね♪」

「デートしているって思ってくれてもいいですよ。」

「えっ!?本当ですか??

私、デートするの初めてなので、照れますね。」

「そうですか。実は僕も初めてなんですよ。」

「えーー!!本当ですか?

本当に誰かとデートするの初めてなんですか??」

「本当のことを言うと、デートするのは初めてではないです……。」

「やっぱりな!!そうだと思いましたよ。こんなに優しい、性格の良い人なのに、デートするのが私が初めてな訳ないと思ったんですよ!」

「そこまでムキにならなくてもいいじゃないですかぁ。」

「語尾に小さい「あ」を入れないでください!!」

「細かいね、キミ。まあ、冗談はさておき、どこかで腹ごしらえをしましょう。」

「冗談だったんですか!?」

「からかうのが面白かったから、つい……。ごめん!

誰かとデートしたことなかったから、僕もカレンさんと同じで照れてしまって、冗談言っちゃったよ(笑)」

「(笑)って入れるんですね。」

「これも照れからなので、お気になさらずに。」

「ギャレットさんって、面白いですね。」

「面白いって言われたら、嬉しいよ。

これからは、くだけて話していい?」

「いいですよ。じゃあ、私もくだけて話してもいいですか?」

「そうしてよ。」