「プリン、凄く美味しかったです!」

「本当ですか!喜んでいただいて、嬉しいです!」

「良かったら作り方を教えてくれませんか?」

「良いですよ。レシピを書いたのがあるので、お渡ししますよ。」

「やったー♪ありがとうございます!

よし!家でやってみようっと!」

「ところでカレンさんは、お菓子を作ったりされるのですか?」

「恥ずかしながら、ほとんど作ったことないんですよ。

子供の頃、友達はお菓子を作ったりしていましたが、私は外で遊ぶ方が好きでよく森に行って昆虫を捕まえて、家に持って帰って親に見せて驚かせていましたね。」

「そうですか。けっこう、アグレッシブだったんですね。

僕はカレンさんとは逆で、家で遊んでいる方が好きでしたね。」

「へー、どんな遊びをされていたんですか?」

「本をよく読んでいましたね。」

「じゃあ、本に詳しいんですね。」

「いや、そんなことないですよ。

子供の頃に本を沢山読んだ反動で、今はほとんど読んでないんですよ。

だから、今どんな本が流行っているか分からないです。」

「どういうことですか?」

「何て言うか、もうお腹一杯になったというか、本を読むことに飽きてしまった感じですね。」

「なるほど!!満足したということですね!」

「そんな感じですね。」

「私は大人になってからの方が、本を読むようになりました。」

「なんでまた?何かきっかけがあったんですか?」

「いや、別にきっかけはなかったんですが、たまたま本屋に立ち寄ってみたら、当たり前ですが沢山の本が並んでいて、色んな本があるんだなぁと思って、一冊手に取って読んでみたらけっこう面白くて、それから本を読むのが好きになりました。」

「何か自分の好きなことを見つけるのは、良いことですよね。」

「ギャレットさんの好きなことは、何ですか?」

「僕はここに来る色んな人の話を聞くのが好きだなぁ。

落ち着くというか、なんだか楽しいんですよ。」

「じゃあ、天職ですね!」