そして、玉ねぎスープの素を作ることになった。



「うーん…作るといってもどこから何をやるところから始めたらいいのだろう??」

「そうよね。何も分からないわ……。こういうのは、専門でやってる人に教えてもらうしかないんじゃない?」



ということで、食品を加工して販売している方に聞いてみることにした。

「玉ねぎスープの素を作って販売したいのですか。

作ると言っても、まず加工する為の工場を建てる必要がありますし、沢山の人件費がかかりますよ。

品質に問題があってはいけないので、衛生面にも気をつけないといけないので、なかなか経営していくのは大変ですよ。」

「確かにそうだよな。莫大な費用がかかりそうだし、失敗したら大損失だな。」

「だけど、諦めるのは嫌よね。何か良い手はないのかしら……。」

「あのー、よろしかったらこちらの方で玉ねぎスープの素を開発してみましょうか?」

「えっ!良いんですか!?」

「はい!食品を乾燥させて保存させる技術は、元々こちら側が持っていますし、任せていただけませんか?

材料になる玉ねぎだけ頂けたら、こちらで調味料の配分を考えて味付けさせていただいて、富裕層の方だけではなく多くの人に親しんでもらえるような玉ねぎスープの素を開発してみせます!」

「「本当ですか!?ありがとうございます!!!」」

ティムとリリーは、自分たちの領地の玉ねぎを売ることができるので喜んだ。

開発する側も玉ねぎスープの素を作っているところがまだ出てきていないので、この開発が成功したら儲かるかもと心の中で喜んでいた。



そして、半年が経った。



「できましたよ!やっと、玉ねぎスープの素が完成しました。試食してみてください。」

「「ありがとうございます。では、試食させていただきます!」」

ティムとリリーは、スープを飲んだ。

「「!!」」

ティムとリリーの二人は顔を見合わせる。

そして、最初にリリーが言葉を出した。

「なんて、美味しいのでしょう!玉ねぎの甘味と塩と胡椒が合っていて、すごく美味しいわ。」

「ありがとうございます!玉ねぎの甘味と調味料が合うように、何回も調整を重ねた甲斐がありました!

ティム様は、いかがでしたか?」

「ああ。すごく美味しかったよ!これなら、ヒット間違いなしだね!!」



そして、商品の販売をすることになった。