「それじゃあ、ペリゴール侯爵令嬢を助けに行こう!!」
「はい!!しかし、移動手段はどうしますか?」
「私とエズフは馬に乗って行くつもりだ。ペリゴール侯爵令嬢がレオルーノまで連れて行かれる前に助け出さないといけないからな。」
「分かりました。私とハンプトン子爵令嬢とタナカさんは馬に乗れないので馬車で行かせていただきます。」
「そうか。」
こうして、ティムとエズフはアベラード卿に頼まれ、ペリゴール侯爵令嬢を助けに行くことになった。
「それにしても、良かったんですか?」
「何がだ?」
エズフの問いにティムが聞き返した。
「前にハンプトン子爵令嬢に会いたくないって言っていたじゃないですか。」
「会いたくないよ。だけど、ペリゴール侯爵令嬢を助けるために、ハンプトン子爵令嬢を避ける訳にもいかないしな。」
「ティム様が成長してる……。」
エズフが呟いた。
「ん?何か言ったか?」
「いや、僕は別に何も言ってませーんよー♪」