「というわけで、パーティーへ来ています！実況は私、アリア・ハンプトンが勤めさせていただきます。」

「何勝手に実況始めてるんだよ！！っていうか、なんで場面が急に変わってんだよ！！」

「まあまあ、アベラード卿落ち着いて！さっさとパーティーへ出席して情報収集した方が良いと思って、場面展開してみたのよ。」

「なんだそりゃ？？って、なにタナカさんそんなに山盛り食べてるの！？」

もぐもぐもぐもぐ。

田中さんは無心で食べていて、アベラード卿の言葉も聞こえていない。

「タナカさんはパーティーへ出席するなんて滅多にないから、パーティーの豪華な料理を沢山食べているそうよ。」

「やめてくれー！！恥ずかしいからー！！知り合いだと思われたくないよ！！」

「まあまあ、落ち着いて！そんなことより、情報を収集しないと。私、聞いてくるわ。」

そう言って、ハンプトン子爵令嬢がスタスタとひとりの女性のところへ歩いていった。

「ああ、そうだった！アリア嬢の同級生のことを調べるんだったな。」



「このネックレスどこで買ったの？私もこんなの欲しいと思ってたのよー！！」

ずでーん！！

アベラード卿はズッコケた！！