私は、二日ぶりに学園へ向かった。









「ティム殿下、聞きましたよ!!国王陛下とお話の最中、急に倒れられたと!!心配しましたよ!!もう大丈夫なのですか!?」

「私もティム殿下のことがとても心配でした!!」

「無理しないでくださいね!!」





「ああ、もう大丈夫だ。みんな、心配してくれてありがとう。」

笑顔でみんなに答える。

そして、みんなから離れたところへ行くと、横にいる従者をギッ!!と睨んだ。

「おい!!なんで私が倒れたことを学園のみんなが知っているんだよ!!」

「それはですね、私が喋ったからです。(ドヤッ」

「ドヤ顔で言わないでくれ!!腹立つから!!」

「まあまあ、そんなに怒らないでくださいよ。ティム殿下は、いつも一人で何でも抱え込みすぎですよ。少しは、私や周りの人に頼ってください。相談に乗りますよ。」

「……ありがとう。嬉しいよ。私がもっと剣術の稽古に励めば、私がもっと勉学に励めば、私は国王陛下に認めてもらえるのだろうか?」

「国王陛下に認めてもらおうと考えなくて良いのでは?ティム殿下は、一生懸命頑張っておられます。これ以上、何を頑張るのですか?もう無理はしなくて良いのです。」

「しかし、そうはいかないだろう。私はこの国の第一王子だぞ。国王陛下に認めてもらえるよう、もっと頑張らなくては!」

「何を言っているのですか!!!私は、ティム殿下の頑張りを認めています!!ティム殿下も自分の頑張りを認めてください!!国王陛下のことは……知りません!!」

「「知りません!?」」

ティムはビックリした。

「はい!!国王陛下のことはいったん置いといて、ティム殿下は自分を労ってください。」

「とんでもないことを言うな……。だけど、ありがとう。少し元気出たよ。」

ティムは笑った。