ほどなくして……。

「あーーー、疲れてきたわーー。もうムリ!!」

ハンプトン子爵令嬢は、力尽きた。

「こうなると思ったわ……。」

侯爵令嬢がつぶやいた。

「ごめんなさい!だけど、ほら見て!!もうすぐで宿場よ!!頑張ってあそこまで歩きましょう!!」

気を取り直して、二人は宿場まで歩くことにした。







「ふう……、なんとか宿場まで辿り着いたわね……。」

「もう足が痛くて、絶対明日は筋肉痛だわ……。」

「ごめんなさい。私、あんな大きなことを言ったのにあなたを歩かせることになってしまって……。」

「いいわよ、気にしないで。それより、歩いてお腹空いちゃったわ!早く食事を取りましょう!!」

「……そうね!私もお腹ペコペコだわ!!」

そして、二人は仲良く食事を取った。



「豪華な料理より、こういう素朴な料理も良いわね!」

「そうでしょう!たまには、庶民の料理をいただくのも悪くはないでしょう。」

二人は宿屋の人が聞いたら怒りそうなことを言っていたが、幸い宿屋の人は聞いていなかった。







「さあ、食事も取ったことだし寝ましょうか。」

「そうね。」

「あっ!!そういえば、あなたの名前をまだ聞いていなかったわね。なんて言うの?」

「ごめんなさい、まだ言ってなかったわね。バベット・ペリゴールよ。よろしくね。」

「ペリゴール侯爵令嬢ね。こちらこそ、よろしくね。」