「――以上が企画書です。何かご質問はありますか?」

 翌週、サンルームのテーブルを囲んだ市長、伊坂先生、本条さんに一通りの説明をした後、俺はきいた。

 伊坂先生と本条さんは市長とほぼ同年代、整った容姿の持ち主だった。もっともタイプは違い、本条さんは明るく爽やかな体育会系なのに対し、伊坂先生は少し線が細く神経質そう。明るい(本条)・暗い(伊坂)・普通(市長)で、それぞれキャラが立っている。

 市長によると「私が法律事務所に転職したときに仕事を教えてくれたのが、伊坂先生なんです。再生プロジェクトの仕事ではかなり融通を利かせてくれていて、そういうわけで、頭が上がりません」だそうで、たしかに市長が伊坂先生に気を使っているのがはっきりわかる。三人の中で一番若いのは本条さんだが、こちらはなぜか伊坂先生に遠慮なくものをいい、市長には遠慮がちだ。面白いバランスの三人だ。