「1ヶ月間、狐様にご飯を作ってあげてほしい」という突拍子もないお願いを聞いて、不安ながらひとり山奥へ向かう美詞を待っていたのは、銀という狐様をはじめとするあやかしたち。
台所用具が踊っていたり、子狐たちが遊んでいたり、とても楽しそうなあやかし屋敷は、古くからある建物ならではの静かだけど何か大きな存在に護られていて寂しくない感じがします。
銀の魅力にキュンとするのはもちろん、いなりや肉じゃが、和食だけでなくキッシュや自家製パンと豊富な山奥でつくられる美味しそうな料理に、読み終わる頃にはお腹が空いていること間違いなしです。