鳥が鳴き、陽の光が指す朝の穏やかな森の中。

私は数年ぶりにある場所を目指して歩いていた。

確かあの時はここをまっすぐ行って……あっ、あった!

見覚えのある洋風の建物に私は駆け寄り、深く深呼吸をしてドアを開ける。


「今日からここでお世話になります、助手の皐月です。よろしくお願いします。」


私が顔を上げるとともに泉さんは私に抱きついてきた。

久しぶりのこの温もりが、身体中に染み渡る。


「おかえり、皐月。」


「ただいま、泉さん。」


言葉を交わすと、私と泉さんは飴より甘いキスをした。


『森の中のお菓子屋さん』は、彷徨う魂を成仏させるため、今日も夫婦仲良く営業中です––––––––––––。