「俺は、別に構わないが迷惑にならないか?
せっかくの初デートなのに」

どうやら私達が行くと邪魔になるのでは?と
そっちを心配していたようだった。
まぁ、確かに初デートなんだし
あまり2人の邪魔は、したくはないけど……。

「でも、夏美さんからの頼みですし、いい雰囲気なら
別行動にしたら大丈夫ではないですか?」

「そうか、分かった。
俺らも式を決めたりと忙しかったからな。
息抜きとしていいかも知れないな」

「本当ですか!?ありがとうございます」

やった~課長からお許しを貰えたわ。
それによく考えたら私達は、久しぶりのデートになる。
これは、楽しみで仕方がない。

私は、わくわくしながらデートの日を待った。
そして待ちに待った日曜日。
待ち合わせの場所に行くとすでに
松岡さんと夏美さんが到着していた。

夏美さんなんて気合いが入っているのが
分かるぐらいにお洒落をしていた。
そう言う自分もお洒落をしてきたけど
さすが、敵わないぐらいに可愛い。

「おはようございます。
うわぁー夏美さん。今日の服装お洒落ですね。
ピンクのワンピースとかよく似合っていて可愛い~」

「あ、ありがとうございます……」

私は、松岡さんにも分かるように口に出して褒めると
少し恥ずかしそうに頬を染めながら
夏美さんは、お礼を言ってきた。
やっぱり可愛い……。

「松岡。おはよう。
悪いな。お前らのデートに同行して」

「おはようございます。
いえ。僕も凄く楽しみにしていたので
引き受けて下さりとても嬉しいです」

ニコッと課長の言葉に笑顔で返す松岡さん。
相変わらず松岡さんは、温和で優しい。
普通なら残念がりそうなのに……初デートだし。