「睦月が……?」
「は、はい。凄く上手なんですよ。
混ぜ方とか、円盤の作り方とか」
「そうか。まだ無理だと思いやらせなかったが
ちゃんとやれたんだな?偉いぞ……睦月」
私は、必死に言うと先生は、睦月君をチラッと見る。
そして頭をポンポンと撫でた。褒めてあげていた。
睦月君は、無表情だったがきっと嬉しいに違いない。
パパに褒めてもらえたのだから
すると先生は、私の頭も撫でてきた。
えっ……?
驚いたが、まさか撫でられるなんて思わなくて
心臓が飛び出しそうになるぐらいドキドキした。
「お前も……てっきり料理なんて出来ないと
思っていたがやるじゃないか。見直したぞ!」
えぇっ!?まさか……褒められるなんて。
嬉しさで頭の中がパニックになってしまう。
ど、どうしよう……褒められちゃった。
「あ、ありがとう……ございます」
「ところで、いいのか?フライパンのヤツ
そろそろ焦げるぞ?」
えっ……?
チラッとフライパンを見るとハンバーグが
焦げ始めていた。
「キャアッ!?よそ見していたから……どうしよう。
早くひっくり返さないと……」
あわあわとテンパってると誤って
熱くなっているフライパンに触ってしまった。
「あつっ……!!」
「何やってんだ!?
ほら、早く水で冷やさないと」