次の日。私は、白雪の事が気にしつつ早めに
午前中の仕事を片づけて先生の自宅に行った。
お昼の弁当は、先生宅で食べよっと……。
しかしオートロックにあるインターホンを鳴らすが
応答が無かった。
あれ?白雪が居るのに……出かけているのかしら?
仕方がなく預かっている合鍵で入ることに。
まさか、こんなに早く使えるとは……。
ドキドキしながら合鍵を使いオートロックを開けた。
エレベーターで上がり
もう一度鍵を使って部屋に入ると静かだった。
でも靴はある。別の靴で出掛けたのかしら?
「勝手にお邪魔します……」
私は、上がるとリビングの方に向かった。
ドアを開けてみると先生は、ソファーの上で眠っていた。
あ、寝てる!?ソッと近づくと先生の胸元で白雪も
スヤスヤと一緒に眠っていた。
テーブルには、ノートパソコンが置いてあったので
ひと休みをしていたら
そのまま眠ってしまったのだろう。
フフッ……一緒に寝てる。可愛い~。
仲良さそうに眠っている姿は、何だか
可愛く思ってしまった。
すると白雪の方が目を覚ましてしまった。
私に気づき「ニャー」と鳴き出した。
あぁ、鳴いたら起きちゃう!?
「シッ~白雪。先生が起きちゃうから静かにね」
人差し指を立てながら白雪に言い聞かす。
白雪は、きょとんと首を傾げるが
すぐにゴロゴロと喉を鳴らしながら先生にすり寄っていく。
甘えてる。凄く可愛いけど……。
それだと先生が起きちゃうから!?
オロオロしながら見ていると
「ん~白雪。くすぐったいぞ……」と
先生は、モゾッと動きだした。
あ、起きちゃった!?
すると目をつぶったままだが顔の近くに居る
白雪の頭を撫でだした。
撫でられるのが気持ちがいいのか、さらに
ゴロゴロと喉を鳴らしながら甘える白雪。
何とも貴重なツーショットだろう。
しゃ、写真が撮りたい!!
「えっと~携帯、携帯」
慌ててカバンからスマホを取り出し
カシャッと写メを撮ろうとする。だが
先生に気づかれてしまった。ギクッと肩を震わせる。
「おい。何をやっているんだ?」
「……起こしちゃいましたか?」