む、睦月君……!?
可愛い顔をしてバッサリと神野飛鳥を否定してきた。
しかも邪魔って……。
私は、その言葉に唖然とした。
「まぁ、これでお前が神野飛鳥と
付き合っていることは、否定された。
もうこれ以上お前に付きまとって来ないだろう。
しかし大変なのは、これからだけどな」
えっ……?
先生の言葉に驚いてしまう。
だがしかしその意味は、すぐに分かった。
先生の自宅マンションにいつの間にか外に
報道陣が集まっていたのだ。
これだと外に出られないじゃない!!
私は、報道陣の状況を見て驚いた。
「ど、どうしてここが分かったんでしょう!?」
「ったく、跡をつけて来た奴が何人か居たんだろう。
これは、俺の正体がバレるのも時間の問題だな」
先生は、ため息を混じりそう言ってきた。
そ、そんな……!?
これは、私のせいだ。
私があんな騒ぎを起こさなかったらこんな事には
ならなかったのに……。
「あの、申し訳ありませんでした。
私のせいで……」
私は、必死に頭を下げた。
申し訳なさと責任を感じて……。
すると私の頭をポンポンと撫でてくれた。
「どのみち、いずれそうなっていたことだ。
遅いか、早いかの違い……俺も
そろそろ腹を括るしかないってことか」
先生は、ハァッ……とため息を吐いた。
先生……?
先生の考えてることが分からなかった。
すると先生は、支度をして睦月君を連れて
下に降りて行こうとした。
えっ?ちょっとどうする気なの……先生!?
私は、慌てて追いかけた。
「先生待ってください。外に出たらマスコミが!?」
私は、慌てて止めるが先生は、睦月君を
抱っこしたまま外に出てしまう。
もちろん外は、報道陣がたくさん集まっていた。
扉が開くと待ってましたとたくさんの報道陣に囲まれた。
す、凄い。圧倒されるぐらいの人数だった。
それに、カメラのフラッシュが眩しい。
『あなたは、神野飛鳥とこの女性と
どのようなご関係なんですか?』
『神野飛鳥とこの女性と三角関係だったのは、
本当ですか?そのお子さんは?』