私は、急いで翔馬君のところまで行くと
岐阜に住めることになったこと
夏休み過ぎたら一度は、戻ることを話した。
すると凄く喜んでくれた。
「マジかよ!?じゃあ、また一緒に居られるな?」
「うん。一度は、荷物や手続きで東京に
帰らないといけないけど、またこっちに来るから」
「そっか。でもさ、良かったじゃん」
ニカッと笑顔を見せてくれる。
私も嬉しくて思わず翔馬くんを抱き締めてしまった。
慌てる翔馬君。美紀子さん達は、それを見て笑っていた。
それから私達は、色々を話した。
いくらまた来るとしても夏休みは、もっと楽しもうって……。
何処行こうか?そんなことを話していたら
次の日に涼太君が泣きついてきた。
なかなか夏休みの宿題をやらないためお兄さんが
ガミガミとうるさいとか。するとゲッと顔をする翔馬君。
どうやら未だにどちらも宿題が続いてないようだった。
あ、私も転校するなら勉強しないと……。
そう思ったら自分も人のことは言えない。
仕方がないと……言われて結局
涼太君のお兄さんが勉強を見てくれることになった。
ありがたい。勉強は、ショコラで見てもらい
読書感想文は、各務原市立中央図書館で、するため向かった。
そこは、各務原市民公園のところにあり
元々岐阜大学の工学部・農学部があった土地を整備し
全面完成した。また西側には"桜の名所"として知られる
境川の“百十郎桜”があるため
桜まつりのメイン会場としても使用されているとか。
また近くには、学びの森というあの韓国映画を
モチーフにしたと言われているイチョウ並木通りがあり
ピクニックやジョギング、散歩に最適らしい。
海外の観光客も注目している。
私がそこにも行きたいと言うと翔馬君が
「じゃあ行ってみる?」と言ってくれた。
「こらこら。まずは、図書館で読書感想文だろ?」
「えー別にいいじゃん。ちょっとだけ
お昼もそこで食べようぜ」
「まったく。仕方がないなぁ……」
翔馬君が言うと呆れながらも涼太君のお兄さんは、
承諾してくれた。やった~!!
口うるさいと言われていてもお兄さんは、
優しい人だと思う。そのせいか面倒みもよく
翔馬君と弟の涼太君は、懐いている。