「お前……聞く相手を間違えているだろ?
亜美に聞いてどうするよ……」

「だって……アイツ頭いいし」

涼太君は、少し頬を染めながらジンジャエールを飲む。
その表情を見てもしかしたら好きな子かな?と思った。
でも亜美って子がどんな子が気になった。
名前からして可愛らしいイメージだけど
同級生の子かなぁ……?

「気になる?」

えっ……?
涼太君のお兄さんを見るとクスクスと笑っていた。
もしかして心の中のことを気づかれたのかな?
だとしたら……恥ずかしい。

「あ、いえ……別に……」

モジモジとしていると翔馬君が
「圭一兄ちゃん。あんまり菜乃に
ちょっかいかけるなよ……コイツ。人見知りするから」
そう言って注意をしてきた。

「はいはい。それにちょっかいなんて別に
かけてないよ。ねぇ、菜乃ちゃん」

「は、はい。」

急に私に話をかけてきたため驚いてしまった。
えぇっ……?
意味が分からずに首を傾げた。
そんな私を翔馬君は、ジッと見ていた。
その後に涼太君とお兄さんが帰って行くと私は、
皿を洗い。それを翔馬君が拭いていた。

「なぁ、菜乃。そういえばお前。
学校で何かあったのかよ?」

すると翔馬君は、突然そんなことを聞いてきた。
ビクッと肩が震えた。
えっ……?何で急にそんなことを聞くの?
私は、動揺して心拍数が上がる。

「えっ……どうして?」

「女子高の客が来た時や夏休みの宿題の話をした時も
何だか暗い雰囲気になっていたからさ。もしかして
学校で何が遭ったのかなぁ……と思ったんだけど?」