戦で両親を失い、顔に火傷をおった、常盤色の瞳を持つ幼姫、吉乃。
城主の夜這いを拒んだが故、忍の才四郎を一人付けられ、匿われていた城を追い出される。
 顔に包帯をした醜い姿であるが、暗殺の命を受けた才四郎は刃を向けず、最終的に寝返り、吉乃の護衛となる。過去、彼の命を救い、再会の約束を交わした奇麗な少女と似ているから、と打ち明けられるが吉乃にその記憶はない。
唯一頼れる宛の兄が死に、追手から逃れ続く旅の最中、様々な人と出来事に遭遇し、吉乃も才四郎に心惹かれる。が、己の醜い姿や、彼の過去の過ちから、才四郎を心から信じられない。終いに追手のくの一の謀に落ち、才四郎と喧嘩、城主の元へと連れ去られる。
 間一髪、才四郎が大怪我をして救い、吉乃に催眠術が施されているのを突き止めるが、術者は既に死亡、彼女の心を救う手段は無くなっていた。絶望する彼女の前で、それでも愛し続けると彼が誓うと、既に死した筈の吉乃の侍女の梅が現れ、奇跡的に術を解く。記憶を取り戻し、火傷も思い込みであり、素直で明るく愛らしい本来の姿を取り戻した吉乃は、晴れて才四郎の気持ちを受入れ、夫婦となることを誓うのだった。