「おい。右京、左京。半蔵様は!?
半蔵様は、どちらにおられる?」

「こちらです」

双子の男の子達に案内をしてもらう。
それよりも山奥にある小屋に案内をされた。
ここが家なの……?

「半蔵様。百地様。藤林様。
影近様がお連れを連れて戻られました」

「うむ。中に通せ」

中に入ると寝巻きの老人1人と
迫力のある老人が2人座っていた。
中心に居る寝巻きの老人が祖父だろうか?
影近は、正座をすると深く頭を下げた。

「自分のミスで紫帆を死なせ
仲間が捕まってしまいました。申し訳ありませんでした」

影近……!?
土下座をする影近に驚いたが
それ以上に迫力のある老人3人にも驚いた。
厳格で怖い感じだ。

「いや。頭を上げろ……影近。
忍びにとって任務は、危険がつきものだ。
それに……任務の1つは、果たした。
この子か……?紅葉の娘は」

ジロッと私を見てくる老人達。
ビクッと震え上がった。
すると国王陛下が私を庇うように立ってくれた。

「そしてお主達か?ギルス王国にして
影近を捕まえた輩は……」

さらにジロッと睨み付けられるように見てきた。
だが陛下とリュウ様は、怖がるどころか平然とし
ニコッと笑っていた。

「はじめまして。俺は、ギルス王国の国王。
ルチアーノ・ギルスです」

「そして俺が、ギルス王国の伯爵。
リュウ・ヒルストンです。
あなたの孫娘にあたる紅葉嬢の恋仲になった
男は、俺の叔父で甥にあたります」