「えっ?このような美しい女性が
騎士をなさって居るのですか!?」

「これは、驚いたな。騎士なんて勿体ない。
僕達と一緒にご一緒しませんか?」

そう言って男性達に囲まれる。
まるでモテモテになったような気分だった。
えぇっ!?そんなことを言われても……。

初めてな事で、どう対応したらいいか
戸惑っていた。しかし、その時だった。
同じ孤児院育ちで騎士のエイリオが
私の手を引っ張ってきた。

「アイリス。お前……何をやっているんだ!?
こっちに来い」

「エイリオ……何で!?」

「今日は、パーティーがあるから
騎士の警護を固められたんだ。まったく。
久しぶりに会えたと思ったら
何チャラチャラした格好をして男に
囲まれているんだよ!?」

呆れたように言われ連れ去ってくれた。
外に出ると他にも孤児院で騎士になった仲間達や
親友のサラまで居た。
サラは、私を見ると抱きついてきた。

「久しぶり~もう。ルチア様の専属ボディガードに
なったのは、いいけど、連絡ぐらいしてよ!」

「ごめん。なかなか忙しくて
元気にしていて良かったわ」

本当に久しぶりだわ。
サラも同じように騎士をしている。
最近では、陛下のそばに居るからなかなか
会いに行けなかった。

「俺達は、基本城の外を警護しているからな。
城の中に居るアイリスとは、
なかなか会えなくて当然だ。それより……」

チラッと頬を染めて目線を逸らしてくるエイリオ。
どうしたのだろうか?

「エイリオは、照れてるのよ。
それよりどうしたの?
パーティーに主席していて驚いたけど」