翌日。昨日と同じように、私達が登校すると、私達のクラスの隣の隣、1年A組の教室の外には白鳥くん目当てと思われる女子の姿が。


昨日1日で、彼の存在はあっという間に学内に広まったようだ。


「こりゃ、ミッチャンの仕事も大変だなぁ。」


「えっ、なんで?」


その横を通りながら、久保くんがそんなことを言い出すから、私は問い返す。


「だって白鳥ファンの整理もマネージャーさんの仕事なんじゃない?」


「そうなのかな・・・だったらちょっとヤダなぁ。私、あの子達から、変な恨み買いたくないよ。」


実は私は、マネージャーとして、久保くんと一緒に野球部に入部するつもりでいる。


多少マンガやなんかで美化されちゃってるのかもしれないけど、私にとって野球部のマネージャーは、小さい頃からの憧れだった。


本当は中学の時もやりたかったんだけど、中学の野球部では、そういう立場の存在がなくて、ガッカリしていた。


そしていよいよ高校生になった。高校野球と言えば甲子園、青春。高校球児の憧れの聖地、甲子園を目指して、プレイヤーではないけど、彼らと一緒に汗を流して、手を携えて1つの目標に向かって突き進んで行く。


そんな時間がやって来ることに胸ときめかせているんだけど、でも現実はマネージャーなんて、単なる雑用係、せいぜい選手のマスコットだなんて話も聞くし・・・。


今は女子だって、野球が出来る時代。でも現実に甲子園に出場した女子選手なんて、1人もいないし、私が甲子園を目指すには、この立場しかないんだから。


私は私の夢を、私なりに叶えたいんだ。